第2回 栄一、踊る
NHK大河ドラマ「青天を衝け」のタイトルは「栄一、踊る」ということで、シリーズ化してきそうですね。前回目覚めたばっかりだったのに今回はいきなり踊っちゃいます。とはいえかなり田舎の風景の血洗島で何を「踊る」んでしょうか。
厳しい藍の目利き
今回は6歳になった栄一が父親に連れられて長野方面まで藍の目利きに出向く様子から始まります。厳しく仕入れをしながら、
いい材料を仕入れ、大事にいい商品を作って、多くの人に買ってもらうことで村が再び潤うんだ
と渋沢市右衛門の教え。後の渋沢栄一のビジネスの原点です。
相変わらず子役の小林くんがいい演技をしています。
獅子舞を踊る
五穀豊穣と疫病退散を祈る祭りでは獅子舞を奉納します。これが今回の「踊る」ということになります。
しかし、ここでいかにも悪そうな悪代官がやってきて、「藩主の若様のために道路の普請の人を100人出せ!」と言われます。市右衛門は
6月上旬は 藍の刈り取りと、蚕のあやとりの両方が重なり、元々忙しい時期だから減らしてくれ
と一度は逆らいます。
当サイト管理人も実家の近くはもともと養蚕が盛んだったところで、子供の時代家の近くには桑の木がいっぱいあって6月頃にはたくさん茂っていましたよね。蚕が繭を作る前はかなり大きくなって、食欲も旺盛。山盛りの桑の葉も一晩で穴だらけ。茎だけ残ります。確か、繭になってる期間も2週間ほど、それほど長くないので、結構早く取り集めて茹でておかないと、繭が割れて成虫になってしまいます(糸が切れてしまう)。真っ白い絹糸にするのでまゆになりたてが収穫時期なんですよね。あれって一つの繭が一本の糸で出来てるんですよ。だから割れたらダメ、売り物にならないんです。
お上には逆らえない 村祭りも中止に
「お上には逆らえない」と言う身分制度の不満や反骨精神を育んでいきます。 結局村の男達は、昼間は道路の不信に出かけ、夜は松明を燃やしてナイター照明で藍の刈り取りを行います。これはいくら実直な 渋沢家とはいえ体がきついですよね。村祭りも中止になってしまいます。そんな中でも和久井映見さん演じる渋沢えいが、 「武蔵の人たちは強い」という歌を歌います。
結局藍の刈り取りが終わった頃、疲れ果てた村のみんなを励ますために、 栄一 はいとこの喜一と一緒に獅子舞を踊ります。
子供の獅子舞でも見事なクオリティー
子供の獅子舞なんて、、、
いくらNHK大河ドラマとはいえ、視聴者はそれほど期待していなかったと思うのですが、正直かなり見事な獅子舞でした。これも相当稽古をされたそうです。ちなみに、「しょうがねぇヤツだな」と一緒に踊る小林薫さんの舞いもかっこよかったですね。いわゆる日本舞踊とは違うんですが、これからそういうのもはやるかもしれませんね。
そしてその後何年かこの栄一と喜一が盟友として、獅子舞を踊り村を守り、剣術や学問に励みます。渋沢栄一がいろんなことに興味を持って、「面白い」と感じたことには一本気に熱中していく様子も描かれています。
橋本愛さん 華がありすぎ
大人になった千代は、あまちゃんのスター橋本愛さんです。やっぱり華がありますと言うか、むしろこの田舎の光景にはちょっと華がありすぎるんじゃないかと思ってしまうぐらいです。
恐るべき大人の振る舞い 一橋慶喜
一方江戸では、一橋家に入り将軍候補として恐るべき大人の振る舞いで大人を感心させる一橋慶喜が、着々と「吉幾三」さん演じる12代将軍徳川家慶のお気に入りの座を勝ち取ります。
慶喜も踊る
将軍家慶が突然、江戸城外の一橋家の屋敷までやってきて、「オラこんな村いやだー」とは言わずに、「舞は好きか」と聞かれます。ここでも踊りが出てきて、パラフレーズになるんですね。
草なぎ剛さんの舞も見事
そして大人になっての面をかぶり、背中だけでも見事な舞を見せるのが大人になった一橋慶喜を演じる草なぎ剛さんです。このオーラがすごいですね。こういう踊りも一朝一夕にはマスターできませんから、相当稽古をされたのだと思います。